交通事故により亡くなった方がいる場合、死亡事故となります。
被害者が死亡した場合には、遺族は損害や慰謝料は当然に請求することができます。これは、被害者固有の損害賠償請求権、慰謝料請求権について、遺族に相続されると考えられているからです。
死亡事故においては、一般的に以下の種類の賠償を請求することができます。
■葬儀費用
被害者が死亡した場合、葬儀を行う必要があります。この葬儀にかかる費用を加害者に請求することができます。
■死亡慰謝料
被害者が死亡したことによる遺族の精神的苦痛が死亡慰謝料に該当します。
また、被害者自身が請求できたであろう慰謝料額についても考慮されます。
■逸失利益
交通事故により得られたはずの利益が、被害者の死亡により得られなくなった場合、逸失利益が発生します。
被害者が就職していた場合は、死亡せずに働いていれば得られたであろう収入を請求することができます。また、被害者が幼児や子供の場合は、将来見込まれる収入を請求することができます。
尚、死亡事故の際、加害者は、大きく分けて行政上の責任と民事責任、刑事責任を負います。免許の停止や減点が行政上の責任に、刑罰が刑事上の責任に、損害賠償などが民事上の責任に該当します。その他、社会からの非難や、被害者への謝罪などの道義的責任を負うこととなります。
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死亡事故
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